■ 眼科一般診療および眼瞼・結膜形成手術(日帰り)
■ CO2(炭酸ガス)レーザー手術
※CO2レーザー手術のメリットは、一義的には切開と止血が同時に行えることです。高齢化社会では基礎疾患ゆえの抗血小板薬や抗凝固薬を内服されている患者様は多く、それゆえ術前休薬等で制約が多いのも事実です。しかしながらCO2レーザー手術ではその制限はかなり緩和されます。
そしてペースメーカーを装着されている方では電磁障害のないCO2レーザー手術は十分に適応になります。
当クリニックは眼科一般診療に加え,光学顕微鏡下の眼瞼・結膜形成手術を日帰りでおこないます。
特に近年多くお声を頂いているシニア世代 ( 65歳以上 ) の方々の眼瞼下垂や眼瞼内反・外反、睫毛乱生、結膜弛緩症などの疾患を手術対象として重視しています。
当科が実施するCO2(炭酸ガス)レーザー手術は,物理的慣性質量に基づく剪断応力や穿刺応力に依拠をした手術ではなく創部とは空間的に離れた非接触の状態で励起光エネルギーを照射して剪断・穿刺が行える手術に分類されます。
レーザー光は創部に集光(フォーカシング)した時が最も設定出力に見合うパワーを生じるため効率の良い剪断・切除・切開ができます。
一方、集光位置から光軸に沿って照射距離を移動させると照射面が拡大し、かつ、単位面積あたりのパワーが減退するので比較的効率よく創面の凝固止血が可能となります。
さらにこの応用として設定出力を低くすると結膜や眼窩隔膜などのきわめて薄い膜様組織とその隣接する筋腱膜組織との効率の良い剥離操作が可能となります。
なお、患者様が不安に感じていらっしゃる術創(皮膚縫合創)の治癒は安定しています。ご安心ください。
術前
60代の男性で主訴は左眼の流涙と異物感です。
細隙灯顕微鏡検査で左眼の下眼瞼縁の角膜中央から外側にかけて強い弛緩傾向を認めます。
下眼瞼を少し下方に牽引しますと瞼縁近傍の瞼結膜部分に陥凹が生じています。
さらに瞼縁は水平方向に軽く容易につまめることがわかります。
術後
(術式)左眼の眼瞼内反症手術(眼瞼下制筋前転法)
光学顕微鏡下でCO2レーザーを用いて手術をしました。
瞼縁の再建が図られて健常な開閉瞼ができています。
創部も目立ちません。
症例2(病名)両眼の眼瞼皮膚弛緩症と左眼の下眼瞼外反症
(術式)両眼の上眼瞼贅皮切除、左眼の眼瞼外反症手術
術前
術後
症例3(病名)右眼の麻痺性眼瞼下垂
(術式)右眼の前頭筋吊り上げ手術
術前
術後
「近視」では、遠くは見づらいですが、無理せず近くを見ることができます。
ある程度以上進み、生活に不自由をきたしたらメガネが必要ですが、まずは必要度を確認する程度のお気持ちで受診してください。
目薬で回復することもあります。
「遠視」では、近くは見えません。
遠くは見えますが、目はかなり無理をしています。
子供が遠視かどうかを見極めるには、特殊な目薬を使った検査をします。幼児期から遠視が続くと、将来メガネをかけても見えない「弱視」になってしまい、二度と回復しません。それを防ぐために、早期から眼鏡をかける必要があります。
「乱視」では、遠くも近くもぼやけます。メガネやコンタクトが必要になることが多いです。
まず、目のまわりがかゆくなります。こすったり、かいたりすると症状が悪化し、まぶた・結膜が腫れ、角膜が傷つき、目がゴロゴロしたり、痛みを伴い、涙が止まらなくなることもあります。
目以外にも、鼻、喉、気管支、胃腸にもさまざまな症状が現われ、全身の倦怠感や発熱が出る場合もあります。
点眼薬と服用薬での治療です。
服用薬は発症前に服用すると、予防効果もあります。
花粉症を予防のため、シーズンが始まる2週間ほど前から点眼や内服をオススメしています。
薬には抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤の2種類をご用意しています。
■ 眼疲労
一般的に疲れ目を指します。休憩によって回復します。
■ 眼精疲労
休憩をとっても目の痛みや霞(かすみ)、頭痛などの症状が残ります。
眼精疲労を引き起こす原因は、主に視器要因・環境要因・心的要因の3つに分類できます。
当医院では点眼による対症療法を行っております。
防腐剤無添加の点眼液での治療です。
また生活習慣やパソコン作業時の指導なども行っております。
お気軽にご相談ください。
安定剤などの向精神コンタクトレンズ外来は、屈折異常(近視、乱視、遠視、老視)などの諸問題に専門的に取り組んでいます。
なかでもコンタクトレンズに関する検査・処方の新しい設備を備えております。
初めてコンタクトレンズを装用される方のご相談や、装用されている方の定期検査やお悩みのご相談など、目の病気やコンタクトレンズに関するあらゆることについて眼科専門医が診療、相談にあたっております。
■ ハード
水分を含まないプラスチック製の固いレンズで耐久性と光学特性に優れ乱視矯正(乱視の状態によっては矯正できない場合があります)に適しています。
直径が9mmくらいで角膜より3mmくらい小さく涙液交換と酸素を通しやすい分子構造になっており酸素透過性に優れていますが、固い素材のためにゴロゴロするなど異物感があり慣れるまでに時間がかかります。慣れるのには個人差があり、2~3日で慣れてしまう方もいますが、通常は1週間くらいで慣れてきます。
■ ソフト
水分を含むと柔らかくなる素材で作られていて、目になじみやすくつけ心地の優しいコンタクトレンズです。個人差はありますが、生活環境や装用時間によっては乾燥感が気になる場合もあります。
直径が13~14mmくらいで角膜全体をおおうため動きの激しいスポーツでもずれにくく、ハードレンズに比べソフトコンタクトレンズの方が運動に適しているといえます。
涙の量が減少し、目の表面が乾くことによって目が疲れたり、目が開きにくい状態となる事です。
軽い症状であれば少し疲れを感じる程度ですが、症状が悪化すると角膜に傷がつき、激しい痛みを感じ、炎症が出てきます。
残念ながら涙を作る量を増やす治療や薬が無いのが現状です。
当院のドライアイ外来では、ドライアイ検査の結果をもとに、「ドライアイかどうか」、また「どのようなタイプのドライアイか」をご説明いたします。
また、症状に応じてドライアイの治療を行っていきます。
基本治療として人工涙液による点眼療法を行います。
自覚症状が軽快しない場合や、眼の表面の傷が改善しない場合は、涙が排出される涙点(上涙点/下涙点)にシリコン製のプラグ(栓)を挿入することで、涙の排出を軽減する涙点プラグ治療を行います。
■ 白内障とは
目の中のレンズ(水晶体)が白く濁る病気です。目がかすむ、物が二重・三重に見える、明るい所に出るとまぶしい等の症状がでます。また、視力が大きく低下します。
■ 緑内障とは
眼圧の上昇などが原因で、見える範囲(視野)が狭くなる病気です。進行はゆっくりですが、暗点の範囲が広がってくると視野が狭くなったことを自覚するようになります。
初期では、進行をおくらせる目薬を点眼していただきます。
しかし、根本的な治療ではありません。根本的な治療法としてご相談の上、手術をお勧めしています。
当院では手術など適応と判断した場合は手術可能な眼科施設へのご紹介を致します。